求人倍率が・・

山形労働局が1日発表した10月の県内雇用情勢によると、求職者1人当たりの求人数を示す有効求人倍率(季節調整値)は1.03倍で10カ月連続1倍を超えた。前月比は0.04ポイントダウン。地域別の求人倍率が上昇傾向にあり、来春卒業予定の高校生の就職内定率が10月末で68.2%と高い水準にあることなどから、同労働局は雇用情勢について「改善基調が続いている」との見方を示した。

 前年との比較に適した原数値(パートを含む全数)の有効求人倍率は1.14倍で前年同月比0.1ポイントアップした。公共職業安定所別では、山形 1.38倍、米沢1.12倍、酒田0.79倍、鶴岡1.01倍、新庄0.94倍、長井1.05倍、村山1.19倍、寒河江1.05倍。

 全体の新規求人数は1万12人で対前年同月比0.2%増。対前年比では2カ月ぶりの増加となった。産業別では、製造業が1827人で13.5%増えた。このうち、情報通信機械が123人、電子部品・デバイスが161人でともに前年同月の約2倍となった。携帯電話用半導体などの受注が増えたため。一方、輸送用機械が32.8%減の80人、繊維が261人で9.1%減った。

 非製造業は卸売・小売業が1911人で前年同月比7.7%増、建設業が6.6%増えて694人となった。サービス業は13.3%減少し2357人、飲食店・宿泊業が11.4%減って762人だった。

 全体の新規求人に占める正社員の割合は35.3%で前年同月比0.5ポイント下がった。月間の新規求職者数は6089人で4%減。月間有効求職者数は2万2796人で6.1%減った。